元気会雑談サロン
世界をゆるがす重要概念に関する仮説を紹介します - 佐藤 6組
2024/04/05 (Fri) 20:08:37
世界をゆるがす重要概念に関する仮説を紹介します
エコノミスト吉崎達彦が主宰するホームページに面白い記事を書いているので、紹介します。
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「かんべえの不規則発言」<4月3日>(水)
〇最近になって思いついたこと。今の世界を揺るがす重要概念は、「自国肯定感」なのではないだろうか?
〇もちろんそんな言葉は存在しない。自己肯定感(Self-esteem)の「おのれ」を「国」に換えただけなんだけども、この概念が実は重要になっているのだと思う。
〇アメリカは本来、自国肯定感が強過ぎる国であった。だから「米国例外主義」(American Exceptionalism)などと呼ばれたものである。すなわち移民が作った人工国家であるアメリカは、「世界をおのれに似せた形に作り変えたい」(介入主義)という願望と、「汚れた世界から離れて閉じこもりたい」(孤立主義)という2つの矛盾する願望の間で揺れ動いてきた。どっちにしても他国から見ると迷惑な話なんだけれども、経済でも軍事でも金融でも圧倒的な力を持つ国だけあって、周りはハイハイと従うしかなかったのである。
〇ところがこの20年ほどでアメリカの自国肯定感は急落した。それも2つの要因によってである。ひとつは高齢者(右派)で、仕事をリタイアして初めて「なんだ、この国の内部は全然ダメじゃないか」と気づいたという怒りである。そして彼らはドナルド・トランプに一筋の光を見出している。「アメリカ・ファースト」という考え方は、岡目八目的に言わせてもらえば「貧すれば鈍する」選択だと思うのだが、あまりにも早い変化なので迷惑極まりない。
〇もうひとつはミレニアルやZ世代(左派)であって、彼らは物心ついた時から「この国は碌なことがない」と身に沁みている。アメリカの輝かしい時期の記憶が全くなくて、「9/11」「イラク戦争」「国際金融危機」など、辛いことばかりを知っている。そうなるとやはり他国に介入どころではなくて、「どこの国にでもある医療保険制度や家族休暇制度をちゃんと入れてくれ!」ということになる。彼らのヒーローはバーニー・サンダースである。
〇左右両極がそんな風になってしまうと、例えばウクライナ支援は非常に難しくなってしまう。「外国を助けるカネがあるんだったら国内で使え!」と言われてしまうからだ。いや、真面目な話、ウクライナ支援予算はいつになったら成立するのでしょうか。議会のイースター休暇が明けたら、ちゃんとやってくれるんでしょうか。心配です。
〇日本という国は、もともと自国肯定感が非常に低い国である。下手をすれば「自虐史観」になってしまうし、高度成長期もしきりに「この国はダメだ、ダメだ」と言い続けてきた。それが低成長時代に入ったら、今度は「外国人に褒めてもらいたくて仕方がない国」になってしまい、「インバウンド万歳」みたいなテレビ番組がいっぱいできているのだが、基本にあるのは劣等感の裏返しである。「日本は素晴らしい国なのだ」と言いたがる人たちも、深層心理は似たようなものと拝察いたします。
〇中国という国は、そうでなくても自国肯定感が強い国であったが、驚異的な経済成長を遂げてから、ますます増長してしまった。日本やASEANは何するものぞと思っているし、ロシアなんぞは既に格下になってしまった。かつては憧れであったアメリカも、トランプが出た後は「上から目線」で見るようになった。「あんな風になるのだから民主主義なんて、やっちゃダメなんだよな」と。しかるにここへ来て限界に来ている感もある。
〇もっとも中国人民は利に聡いので、「このままじゃ自分の資産が危ない」と敏感に感じ取っている。そりゃそうだ。正直な経済データを発表したら怒られる、などという国の株なんてコワくて買えませんがな。かくして「消費は減らす、投資も怖い、しょうがないから貯金する」という負のスパイラルに入っている。それで経済がデフレ気味、というのは「失われた×年」に突入する典型的なパターンではないか。なんでも最近の中国では、宝くじが売れているのだとか。
〇似たような話はいくらでも展開できる。ロシアは自国肯定感が低くて、それを一生懸命糊塗している。だからこそウクライナに攻め込んだのではないか? あるいはインドは元来、自国肯定感が強い国だったが、モディ政権下でますます爆発して、止められなくなっているのではないか? こういう視点で現下の国際情勢を見直してみると、いろいろと発見が多いような気がしています。
(佐藤記 6組)
札幌にもやっと春が来ました。 - 藤田
2024/03/27 (Wed) 14:54:08
皆さん今日は。昨年は先週の金曜日くらいに札幌に雪はなくなりました。しかし今年はまだ50cmくらい残っています。でもようやく我が家の庭に福寿草の花が咲きました。(9組 藤田)
ブレマー氏予測「トランプ氏再選で米混迷、世界は不確実に」 - 佐藤 6組 URL
2024/02/25 (Sun) 14:07:14
ブレマー氏予測「トランプ氏再選で米混迷、世界は不確実に」
著名な国際政治アナリストのイアン・ブレマー氏は2024年の10大リスクのトップに
米国の政治分断を挙げ、「米国の敵は米国」と言いました。
日本経済新聞ホームページの会員向け記事が、トランプ氏再任の場合、世界はどうなるのか、
イアン・ブレマー氏のインタビュー記事を掲載しています。
下記アドレスをクリックして記事本文をお読み下さい。
https://drive.google.com/file/d/1kZh5HnGSAllRDdYB-HpVGPQIW5O7cuvm/view?usp=drive_link
(佐藤記 6組)
鹿島茂の「大読書日記」はじつに面白い - 佐藤 6組 URL
2024/01/09 (Tue) 20:40:20
週刊文春の「私の読書日記」で鹿島茂の書評にお馴染みの方がいるでしょうが
正月休みの暇つぶし用に図書館から借りた鹿島茂の「大読書日記」はじつに面白かったので、
楠木建教授の書評記事を情報提供します。
(蛇足ですが、この本は図書館から借りて読むタイプの本と思います)
<内 容 概 要>
純文学、人物伝、世界史・日本史、ビジネス、サイエンス、絵画、マンガ、エロティシズム…。
激動する時代には、ありとあらゆる本が人生の導き手となる!
神保町やパリの書店を探訪し、古今東西の膨大な知見を渉猟する稀代の愛書家が、万巻の書との
出逢いを綴る。
書評記事アドレスは
https://allreviews.jp/review/3417
(佐藤記 6組)
中国外相さえ消すロシアの密告力 - 佐藤 6組 URL
2023/12/13 (Wed) 20:33:24
12月13日付の日本経済新聞ホームページの会員向け記事「中国外相さえ消すロシアの密告力
ウクライナ絡む暗闘」は、フレデリック・フォーサイスのスパイ小説を彷彿とさせる興味深い
憶測記事です。
ウクライナ戦線の膠着が伝えられる状況下、停戦への動きが期待されます。
下記アドレスをクリックして記事本文をお読み下さい。
https://drive.google.com/file/d/1qelpn9uTefLe_tPbeZ_xa9vgEyJrNoAM/view?usp=sharing
(佐藤記 6組)
年賀状の干支「辰」のイラスト素材を無料で入手できるのは日本郵便の辰年イラスト集 - 佐藤 6組 URL
2023/11/04 (Sat) 10:30:19
来年の年賀状の干支「辰」のイラスト素材を無料で入手できるのは
日本郵便の辰年イラスト集で、アドレスは下記です。
https://www.post.japanpost.jp/send/create/freeillust/downloads/list.php
賀詞等文字イラスト素材の入手先はキャノンCreative Parkがおすすめです。
(辰年のイラストはありませんが)
(佐藤記 6組)
伊藤洋一のRound Up World Now!の「中国スペシャル」が面白い - 佐藤 6組 URL
2023/08/19 (Sat) 14:37:23
8月18日放送のラジオNIKKEIの伊藤洋一のRound Up World Now!の
「中国スペシャル」が面白いので紹介します。
ゲストは東京財団政策研究所・主席研究員の柯 隆さん。
(柯 隆さんは1963年中国南京市生まれ。86年南京金陵科技大学日本語学科卒業、88年来日。)
習近平3期目の印象や中国経済の不振等々についての鋭い現状分析が参考になります。
華僑ネットワークの経済力の発展が中国本土を凌駕するかもしれないという指摘が興味深い。
下記アドレスをクリックして30分の放送をお聞き下さい。
https://drive.google.com/file/d/1C6i-pKKSUT4nqrfraqAWOUANiDFmlsKc/view?usp=sharing
(佐藤記 6組)
鳥の言葉の研究が面白い!! - 佐藤 URL
2022/04/05 (Tue) 20:40:40
NHK/FMのラジオ番組<トーキング ウィズ 松尾堂>の4月3日の放送
「春、鳥の言葉で新たな世界を知る」がとっても面白かったので、録音しました。
「鳥が独自の言葉を持ち、文法まで使いこなしているという研究が海外か
らも注目されている。鳥を愛する作家・荒俣宏と京都大学特定助教・鈴木俊貴が
鳥の言葉について語り合う」という内容で、録音時間は1時間45分。
お暇な時に、下記アドレスをクリックしてお聞き下さい。
https://drive.google.com/file/d/1avrkMcafLctDkj9GssrUCqZyqHzyM-er/view?usp=sharing
鈴木 俊貴 京都大学特定助教 専門領域: 動物行動学
研究課題: 『鳥類をモデルに解き明かす言語機能の適応進化』
言語の進化の解明は、科学の大きな挑戦です。ヒトの言語は動物のコミュニケーションと
比べて遥かに複雑で、その起源を探ることさえ簡単ではありません。しかし、言語を構成
する個々の認知機能(以下、言語機能)に着目すれば、ヒトと動物の間にも連続性が見え
てきます。私は、動物行動学や比較認知科学、言語学、そして進化生物学を融合した学際
的なアプローチから、野生動物にみられる言語機能がどのように環境に適応し、進化した
のか探究しています。主な研究対象はシジュウカラ科に属する鳥類。ユーラシア大陸を
中心に、草原から森林まで様々な環境に約60種が適応放散しています。
野鳥を対象に言語機能の適応進化を探ることで、言語の進化理論に生態学的根拠を
与えることが研究の目標です。
(佐藤記 6組)
Re: 鳥の言葉の研究が面白い!! - 1組桐村
2023/08/05 (Sat) 16:31:05
東大の若手研究者の話ですね。私も見ました。良く行く原っぱでカラスを撮ることがありますが、何度か通っていると私のことを覚えるようで少しづつ近寄ってきます。そんな時は恐らく仲間同士で会話をしながら私を見ているような気がします。
真駒内公園にヒグマが現れました。 - 藤田
2023/06/22 (Thu) 18:30:41
皆さん今日は。2023年6月21日(水)朝5時30分頃真駒内公園北側の札幌さけ科学館付近でヒグマが目撃されました。昨日朝8時頃公園内を散歩しましたが、人の影は少なく警察官が巡回していました。まだ警告する立て看板もなく、警察官の話ではヒグマはその後道道を横切り南側の柏ケ丘の森か豊平川河川敷に向かったとのことでした。町内をパトカーが警戒するようアナウンスしながら巡回し、上空ではヘリコプターが飛び回っていました。その後公園は全面立ち入り禁止となりました。一昨日の6月20日藻岩スキー場下の住宅地の近くにヒグマ4~5頭が目撃され、テレビでも放映されました。自然に包まれた札幌も、ちょっと物騒な都会になりつつあります。【9組 藤田)
ラジオ番組紹介「“牧野富太郎”に迫る」 - 佐藤 6組 URL
2023/04/15 (Sat) 15:36:11
毎週金曜日夜のNHKラジオ第1の「高橋源一郎の飛ぶ教室」の4月14日は「“牧野富太郎”に迫る」。
朝ドラの番組宣伝を超えるじつに面白い話なので、紹介する次第。
【ヒミツの本棚】源一郎センセイが気になる一冊をテキストに、閉塞感のある現代社会の生き方を指南します。
今回は牧野富太郎著『牧野富太郎自叙伝』、朝ドラ「らんまん」のモデルに迫ります。
【きょうのセンセイ】作家・クリエイターのいとうせいこうさん。一コマめに続き、いとうさんも出演される「らんまん」の話あれこれ。
▽下記アドレスのらじるらじるの聴き逃し配信で21日まで聴取可能です。
https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=6324_01_3854744
(佐藤記 6組)
このラジオ放送の後半の録音が「 読むらじる」で読めます - 佐藤 6組 URL
2023/04/22 (Sat) 18:27:45
このラジオ放送の後半の録音が「 読むらじる」で読めます
このラジオ放送の後半の録音が、話題の放送が文字の注目記事として紹介される「 読むらじる」に収録されています。
【飛ぶ教室】「きょうのセンセイ~作家・クリエイター いとうせいこうさん~」
https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/gentobu/t20230414.html
(佐藤記 6組)